■自伝という自己表現について
■人生を豊かにするポイント
・人は二度死ぬ、あなたの生きた証
・知識や経験の共有
・新たな生きる力
■自伝を書くときの注意点
■本として出版する価値
・読者の覚悟
・正しく伝える手段
・リアルの持つ親近感
■商業出版のすすめ
誰でも自伝を書くこと自体は難しいことではなく、自伝を書くことによって人生も“より豊かに”なると考えています。その最大の理由は、自伝は『人に存在を認められる』ツールだからです。しかも、本当に伝えたいことを正しく伝える手段となります。
最近ではブログで書くという手段もありますが、気軽にスタートできる反面、誰にも読まれない(響かない)無駄な文章になってしまう可能性もあります。できれば本(書籍)としてリアルな形で出版するのがベストだと思います。
自伝という自己表現について
自伝を書くことで得られる最大のメリットは、先にも書いたように『存在の認識』だと思います。誰しもが考える「自分が生まれてきた価値」は、なかなか本人では実感できる瞬間は少ないです。他人(第三者)に認められること、知られることによって、はじめて見えてくる(気づく)景色があります。
なかには自伝を書く(自分の人生を表現する)ことが恥ずかしいと思う人もいるかもしれません。もしくは何を書けば良いのか分からないという人もいるでしょう。
実際に、自叙伝の正しい書き方(考え方)というのはありますが、特に律義にこだわり過ぎる必要もありません。自伝を書くときに大切なのは『気持ち』です。何かを伝えたいという気持ちがあれば、最後まで書き進めていことができるでしょう。
参考≫自伝の正しい書き方
何より、自己表現することを怖がっていても意味がありません。あなたが「自伝を書くこと」を調べていたのは、あなた自身が「自伝を書きたい」を考えているからです。そこで、何かを伝えたいと思ったからこそ、表現のひとつとして『自伝』を思いついたはずです。
最も多い駄目な行動は「諦めてしまう」ということ。一度でも、自伝という自己表現が頭をよぎった人たちは、それを諦めると【人生にやり残し】を感じてしまうでしょう。それ自体が、誰でもできる手段であり、本当は簡単なのに“行動できなかった自分”を責める人もいます。
正直、出版以外の手段でも「自伝を書く」選択肢はいくらでもあります。諦める理由を探すのではなく、あなたにできる範囲で構いませんので、今のうちに“あなたの人生”を残せるように行動してください。
人生を豊かにするポイント
・人は二度死ぬ
多くの人は「物理的な死」が訪れたあと、時間の経過と共に人々の記憶から消えていく「忘却の死」を迎えることになります。このニ度目の死を迎えないように、あなたが生きた証として自伝は力を発揮します。どのような自伝・自叙伝を作るかにもよりますが、それが家族向けであれば思い出として残りますし、一般の読者向けであれば、新しい気づきとして“あなたの人生(経験)”が継承されます。
・知識や経験の共有
自分の人生はひとつです。生まれた家族構成、育った環境、通った学校、出会った友達や先生、就職先、同僚や先輩、愛する人と出会い、結婚や出産。一通りの大まかな流れは一緒かもしれませんが、誰一人として同じ人生を送った人はいません。あなたの経験や知識は読者に新しい発見をもたらします。もしくは似たような経験のなかでも、全く別の視点に気づくこともあります。
・新たな生きる力
自伝を読むと一種の“あこがれ”に近い感覚を抱くことがあります。それは、主人公(著者)の生き様や考え方に感動するだけではなく、自分の人生の一部になった気がします。この感覚は普通の考えられた小説(フィクション)では得られません。あなたが自伝を書くことで、誰かの一部になる可能性はあるので「自伝を書く」ことを前向きに考えてみてください。
自伝を書くときの注意点
細かなポイントは先ほど紹介した「自叙伝の正しい書き方」を読んでください。ここでは、もっとシンプルな心構えをお伝えします。ちょっと『まとめ』のような内容になると思いますが・・・まずは「自伝を書く」ことを心のなかで決断(絶対にやる!)してください。
いろいろと調べてみて、そこで満足して諦めてしまう人を数多く見てきました。しかし、その人たちはきっと後悔することになります。いつの日か「あのとき書いておけばよかった」という想いに押しつぶされそうになるのです。これは私の予想ではなく、リアルな事実だと思います。なぜなら、私と一緒に自伝を作る人たちが「もっと早くから書いておけばよかった」という声をもらすからです。
もう少し分かりやすく言い換えると「もっと早くから、自伝を書くことを考えていたけど、なかなか書くまでに至らず、今になってしまった」ということです。つまり、伸ばし伸ばしになっている人が多いのと共に、それを諦めきれない人も多いということだと思います。
自伝を書く経験を得て「自分の分身が生まれた」という感覚になる人もいます。ただ文章を書くのとは違います。自分の人生を振り返りながら、自伝を書くわけですから、いろんな記憶や感情が蘇ってきます。これは私のイメージですが、若かりし頃の記憶や気持ちに戻ることで“若返りの効果”もあるような気がします。そう感じるのは、自伝が完成したことによって、満足感と充実感で嬉しいや楽しいという感情が高まっている姿を目の当たりにしているからです。
本として出版する価値
・読者の覚悟
本を読み始めるには、ひとつの(その重さは関係なく)決断が必要です。本を開いて読み進めていく決断。つまり、自分の人生(時間)を使って、他人の人生を読むのは覚悟が必要です。さらに商業出版として一般流通している本であれば尚更です。わざわざお金を支払ってまで手に入れているものです。そこには読者の明確な覚悟があります。
・正しく伝える手段
例えば、ネット社会においてはブログで自伝を書くという手段もあります。しかし、ブログの特性上、読まれる記事もあれば、読み飛ばされる記事もあるでしょう。その点、本の場合には読み飛ばしという現象は置きにくいです。本は1ページ1ページをめくっていく楽しさがあります。きっと本好きの方ならご理解いただけるのではないでしょうか。
・リアルの持つ親近感
手のかかる子の方が可愛い。本を読むときに自宅だけで読む人もいますが、通勤のような移動時間に読書をする人も多く、いつも本を持ち歩くことになります。その本を読み終わるまでは一緒にいることになり、その自伝が面白ければ早く見たいと常に意識することになります。これはブログや電子書籍では感じにくい独特の感覚だと思います。
商業出版のすすめ
せっかく自伝を書くなら、ぜひ商業出版(一般流通で販売すること)をしてください。商業出版であれば、より多くの読者が目にするチャンスがあり、あなたの人生を共有できる人数が増えるわけです。文章に自信がない、何となく恥ずかしい、批判が怖いなど商業出版しない理由はあるかもしれませんが、それらを乗り越えたところに、本当の「自伝を書く」ことの醍醐味はあります。あなたの人生(経験や知識)が、読者のなかで新たな息吹をもたらします。
もちろん、私と一緒につくって行きたい方がいれば、ご相談ください。あなたの人生を「正しく伝える」ように提案させていただきます。より作品としてのクオリティを高めていきましょう。どうせ出版するなら、より多くの読者の目に留まるような手法も必要になるので、それぞれの著者に合わせて考えていきたいと思います。