自叙伝を企画出版する際に知っておきたい【出版社の選び方】

これから企画出版をするために出版社を探そうと思っているのなら、事前に確認してもらいたいことがあります。ちゃんとしたプロセスと費用なのかは、しっかりと情報を調べことが大切です。出版業界はピンキリですから、まちがった出版社を選ばないように注意してください。

<目次>
・自叙伝の個人印刷vs出版社経由
・出版社の選び方
・見積もりを出してもらってから出版社を考える

自叙伝の個人印刷vs出版社経由

自叙伝を企画して出版する際には、自分でネット印刷業者などを見つけて個人印刷をするのか、もしくは出版社を経由して企画から出版までを相談しながら行うのか、という点をまず最初に決めなければいけません。個人印刷の場合には、出版にかかる費用をかなり抑えられるというメリットはありますが、売れる市場が限定されてしまうため、出版しても誰も購入してくれないという事態に陥りかねません。また、個人印刷だと、本来なら出版会社がサポートしてくれるような作業に関しても、すべて自叙伝を書く著者自身が行うことになります。そのため、質という点ではどうしても妥協しなければならないでしょう。

一方、出版社を経由する場合には、企画から出版、販売まで一つ一つの過程で相談に乗ってもらうことができます。また、自叙伝のクオリティという点でも、個人印刷する場合と比べると雲泥の差になることが多いものです。さらに、書店に並べて販売するのか、それともネットショップで販売するのかという点も含め、著者をサポートしてくれるというメリットがあります。その分費用は掛かりますが、費用を安く抑えるために質やマーケティングを妥協するのか、それとも満足できる本の質やマーケティングで費用を多くかけるのか、どちらを優先するのかは個人差があるので、まずはその点をよく考えることから始めてみてはいかがでしょうか。

出版社の選び方

自叙伝の企画や出版を相談できる出版社は、たくさんあります。どの出版社が自分にとって最適なのかは、自分が自叙伝の出版に当たって何を優先したいのかによって、満足度の高い出版社は異なります。

例えば、出版にかかる費用を出来るだけ安く抑えたいという人なら、電子書籍に力を入れている出版社を選ぶという方法がおすすめです。電子書籍は、出版するにも読者が購入する際にも、価格はとても安価という特徴があります。読者が真剣に読んでくれるかどうかという点やブランディングという点においては、残念ながら電子書籍は理想的ではないかもしれません。電子書籍を読む読者は、スマホで気軽に購入できるという理由で購入することが多く、スマホで流し読みをするのが一般的だからです。まずはお試し的に自叙伝を出版したいという人、また自己満足の範囲で構わないという人なら、低コストで出版できる出版社がおすすめです。

自分の自叙伝をブランディングしたいという人なら、出版した本を書店に並べて販売するサポートをしてくれる出版社を選ぶと良いでしょう。書店に自分の本を並べるということは、短期的なブランディングという点では高い効果が期待できます。それに、自分が書いた本が書店に並ぶというのは、とても気持ちが良いものです。きっと、充実感や達成感を得ることもできるでしょう。

ただし、自分が書いた本が書店に並ぶのは、残念ながら期間限定となっているのが一般的です。これは、出版社が書店に対してお金を払って本を店頭に並べてもらっているためで、店頭に置いている間に販売されなかった売れ残りの本に関しては、在庫として自分の手元へ戻ってくるか、書店で処分されてしまうことが多いというデメリットがあります。

せっかく書いた自叙伝なのだから、できれば永続的に販売したいと考える人なら、オンデマンド出版に対応している出版社を選ぶのがおすすめです。オンデマンド出版というのは、受注を受けてから生産をするという出版方式になっているのが特徴で、たくさん印刷して大量に在庫が余ってしまうという心配がありません。

オンデマンド出版なら、別に出版社を通さなくても個人印刷のほうが良いのでは?と考える人はたくさんいるでしょう。しかし、オンデマンド出版でも、出版社を通したほうが、本の質やブランディングという点では、満足度の高い仕上がりになります。もちろん、出版社にもいろいろなタイプがあり、ただお金のやり取りだけでろくにサポートをしてくれない悪質な所もあるので、注意しなければいけません。

見積もりを出してもらってから出版社を考える

自叙伝の企画や出版と言っても、何を重視するかによっておすすめの出版社は異なります。また、出版社ごとに、自叙伝の出版にかかる費用は異なります。そのため、まずは複数の出版社に相談しながら、実際に見積もりを出してもらったうえで、自宅に持ち帰って慎重に検討するという方法が良いでしょう。

出版社に相談して見積もりを出してもらう際には、大体自分が考えている自叙伝がどんなスタイルで、どのぐらいのページ数なのかという点を、ザックリでもよいので頭の中に描いておくと、より正確な見積もりを出してもらいやすくなります。出版社によっては、何ページまででいくら、といったパッケージ化されているサービスもあります。そうした点も含めて、複数の選択肢の中から自分のニーズや希望に合っているのは、どの出版社でどういうサービスなのかという点を決めると良いでしょう。

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