小説の出版方法【文学からラノベまで】有名な賞の応募要項まとめ

小説の出版方法について、具体的なやり方とその可能性について解説していきます。小説を出版する方法としては、大きく分けると「公募」と「自費出版」のどちらかになります。小説は、実用書やビジネス書のような持ち込みによる出版が難しいです。その理由もお伝えします。

<目次>
・小説の出版方法パターン
・【小説出版方法1】公募
・【小説出版方法2】自費出版
・各賞の応募要項まとめ
・自費出版での出版について

小説の出版方法パターン

小説を出版する方法としては「公募」か「自費出版」の選択肢があります。一般的な出版方法として「企画書を持ち込んで出版」という流れをイメージする人もいるかもしれませんが、小説に関しては持ち込みでは出版できないのが現状です。

なぜ、小説は持ち込みできないのか?皆さんが出版社側の人間としてイメージしてください。日々いろんな仕事や雑用に追わながらもヒット作を出版しなければならない。その多忙な毎日のなかで、無名の新人作家の小説を読む時間があると思いますか?

実用書やビジネス書のようなテーマが明確な書籍と違い、小説は「企画書」で表現するのが難しい作品になります。つまり、短時間での良し悪しの判断ができないのです。小説の出版方法のひとつとなる「公募」に関しては、読み手(審査員)を分散させることによって、より良い作品を探していきます。

何かしらの賞を受賞した作品は、それが新人作家であっても少なからず話題になります。ネットをはじめとする各種メディア露出による作品の宣伝ができます。結果的に、ある程度の部数は売れる可能性が見込める作品へと昇格するのです。

とは言え、その何かしらの賞を受賞するのはかなり難しい現状があります。有名な大賞は応募が殺到している状況ですから、何千分の一をクリアするのは大変です。それでも、自分の小説を出版したいと考えた場合、その出版方法は「自費出版」という選択肢になります。

【小説出版方法1】公募

作品が売れやすい(話題になりやすい)賞としては「芥川賞」や「直木賞」などは誰もが耳にしたことがある有名な賞です。最近は、ちょっと賞そのものを話題作りするために、著名人や芸能人がノミネートされることが増えてきましたが、その権威や知名度は揺るがない賞と言えるでしょう。

ただし、これらは既に出版された小説や作品の中から選ばれるものなので、小説を出版する方法としての賞とは当てはまりません。そこで皆さんが応募するのは「新人賞」と名の付くものがメインになります。

例えば、純文学なら「すばる文学賞」や「文藝賞」などは有名どころです。一般的なエンターテインメント系の小説を出版したいなら「小説すばる新人賞」「小説現代長編新人賞」他、短編なら「オール讀物新人賞」などの公募があります。

比較的(レベルが低くても)出版できる方法としては「小説家になろう」というサイトへの投稿になります。どちらかと言えば、小説のなかでも文芸作品よりも「ラノベ系」の方が出版できる可能性が高いかもしれません。そのサイト利用(閲覧)者が求めている作品はラノベ系が多いからです。

どのような公募があるかは、下記の「各章の応募要項まとめ」に記しておきますのでご確認ください。自分の小説に合った公募を選ぶことで出版できる可能性は高まると思います。逆に、何でもかんでも応募しても意味がありませんので、小説の出版方法はある意味「戦略」も必要です。公募ありきで、その募集要項に合わせた小説を書いていくのもひとつの方法と言えます。

【小説出版方法2】自費出版

現実問題として、小説が公募から出版される確率は、単純に(1/応募数)と考えて良いと思います。もちろん、すぐれた作品だと認められたら複数の小説が出版されることもありますし、その逆に「(賞を受賞しても出版の)対象なし」という残念な結果になることもあります。

どうしても、小説を出版したい、本という形で残して販売したいと思う人もいるでしょう。その願望を叶える方法としては、やはり「自費出版」という選択肢が適当だと思います。小説の自費出版には種類があります。ただ自分の保存用として作るのか、それを販売したいのかにより、小説を出版する方法は変わります。

もし保存用であれば、データさえあれば印刷所に持ち込んで本にしたもらえば良いだけです。基本的にはどのようなデータでも印刷所の方で印刷することはできます。ただし、一般的な印刷所は「印刷」すること以外の編集作業などはできないところも多いです。

次に、自分の小説を販売したい(多くの読者に読んでもらいたい)のであれば、自費出版を扱っている出版社を利用することになります。基本的に小説はその著者の表現であり作品なので、出版社が口を出すということはありません。初歩的な誤字脱字のチェックくらいはあるかもしれません。

当方(玄武書房)では、小説をより良くするために、不足している内容であったり、全体の構成や解釈が難しすぎると感じるところはアドバイスを行っています。それを修正するかどうかは著者(作家)次第ですが、第三者の視点からの意見は小説のクオリティを高める作業の一環だと考えています。

よくある修正パターンが、本来の作者の意図とは違うように「読めてしまう」文章であったり、その文章や行動が「誰の」ことを書いているのかが読み取れなかったり、作者が想定していた内容になっていないことがあります。どうしても小説のなかには「作者だから気づけない」こともあります。

各賞の応募要項まとめ

それぞれの詳細については各賞のホームページで確認してください。私が調べた時点での内容になりますので、新しくなったり変更されたりしている可能性があります。ここでは特徴や歴史などの変化がない部分を中心にまとめていきたいと思います。

<小説すばる新人賞>

ジャンル:不問
賞金:200万円
条件:未発表作品であること
枚数:400字原稿用紙で200~500枚まで
特徴:直木賞作家を多数輩出
応募数:1000~1300編程度
http://syousetsu-subaru.shueisha.co.jp/award/

<オール讀物新人賞>

ジャンル:エンターテインメント全般
賞金:50万円
条件:未発表の短篇小説
枚数:400字原稿用紙で50~100枚まで
特徴:文藝春秋が主催の短編小説の公募
応募数:2000編程度
https://www.bunshun.co.jp/mag/ooruyomimono/prize.html

<文芸社文庫NEO小説大賞>

ジャンル:エンターテインメント全般
賞金:30万円
条件:未発表の短篇小説
枚数:400字原稿用紙で50枚以上
特徴:文芸社文庫NEOより書籍化
応募数:情報なし
https://www.bungeisha.co.jp/neo/

以下、純文学系

<小説現代長編新人賞>

ジャンル:不問
賞金:300万円
条件:新人かつ未発表作品
枚数:400字原稿用紙で250~500枚まで
特徴:ベストセラー作家を多数輩出
応募数:800~900編程度
http://shousetsu-gendai.kodansha.co.jp/prize/

<すばる文学賞>

ジャンル:純文学
賞金:100万円
条件:未発表小説
枚数:400字原稿用紙で100~300枚まで
特徴:受賞作は同社発行文芸誌『すばる』に掲載
応募数:1200~1400編程度
http://subaru.shueisha.co.jp/bungakusho/

<群像新人文学賞>

ジャンル:純文学
賞金:50万円
条件:未発表小説
枚数:400字原稿用紙で70~250枚まで
特徴:評論部門は2014年で終了
応募数:1800~2000編程度
http://gunzo.kodansha.co.jp/awards

<新潮新人賞>

ジャンル:純文学
賞金:50万円
条件:未発表小説
枚数:400字原稿用紙で250枚まで
特徴:短編小説でもOK
応募数:2000編程度
https://www.shinchosha.co.jp/prizes/shinjinsho/

<文學界新人賞>

ジャンル:純文学
賞金:50万円
条件:未発表小説
枚数:400字原稿用紙で70~150枚まで
特徴:受賞作は『文學界』に掲載
応募数:2000~2500編程度
https://www.bunshun.co.jp/mag/bungakukai/bungakukai_prize.htm

<文藝賞>

ジャンル:純文学
賞金:50万円
条件:未発表小説
枚数:400字原稿用紙で100~400枚まで
特徴:河出書房新社が主催
応募数:1800~2000編程度
http://www.kawade.co.jp/np/bungei.html

自費出版での出版について

小説の出版方法となる「自費出版」について私の考えをまとめてみます。自費出版の小説(本)というと「どうせ賞がとれないレベルの小説だから、自分で出版したんだろうな」という偏見を持たれることがあります。必ずしも賞をとった小説だけが優れているとは言い切れません。

実際に、賞を受賞した作品の全てが世間に認められて大ヒットするかと言えば、現実は全くの別物です。全く見向きもされずに埋もれていく作品も多いのです。逆に、各賞で2000編ちかく応募されるわけですから、たまたま一次審査で価値の分からない審査員に引っかかってしまったらどうでしょう。きっと、どんなに素晴らしい小説であっても日の目を見ることはありません。

賞は実力だけでなく「運」も必要になります。それに各賞には「色」がありますので、過去の作品やその賞に合わせた小説を書かなければいけません。その色が合わなければ、それだけで落とされることもあるのです。つまり、受賞できない小説でも面白い作品は数多くあります。

もちろん、自費出版をあつかう出版社もさまざまです。ただお金をもらって作業的に「本という形にするだけ」の出版社もあります。小説の出版方法(自費出版)で考えるべきは、どのようなスタンスの出版社を選ぶかによって、小説のクオリティも変わってくると思います。

玄武書房の商業出版について

当方(玄武書房)では“3種類の商業出版”を用意しています。それぞれの著者に相応しい形式を選んで、商業出版ができるように考慮しております。全てがより多くの読者に届くために「商業流通」を行います。本を書くのが初めての方でも、タイトル決めや目次作りなど基本的な部分からサポートしていきます。

玄武書房では一般的な小説の出版に関して「C.自叙伝出版」に分類しています。
こちらの自費出版では【最大10万円の還元システム】を採用しています。

また現在お持ちの小説だけではなく、そのテーマに沿った内容のエッセイや著者の経験や知識を追加執筆できそうな作品に関しては「B.ブランディング出版」として検討させていただきます。さらにお得に出版できるので、ぜひ気軽にご応募ください。



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