小説を出版したいなら|公募がダメなら自分で出版しよう!

小説を出版したいとお考えの皆様へ。何度も公募の審査に落ちてしまって、小説の出版そのものをあきらめてしまっていませんか?何より、あなたの小説が読まれないことには、その価値を判断することはできません。ここでは自分で「小説を出版したい!」を叶えるという方法をお伝えします。

<目次>
・小説を出版したい目的は?
・やはり商業出版がおすすめ
・著者や作家としての喜び
・評価やレビューに対する考え方
・おまけ:印税について

小説を出版したい目的は?

もしかしたら「小説を出版したい目的は?」これは愚問に聞こえるかもしれませんが、その目的は明確にしておいた方が良いと思います。意外と目的は全員が同じではなく、いくつかの目的パターンが考えられます。その目的に合わせた出版方法を選んで行く必要があります。

・多くの人に読んでもらいたい

これは大前提となる小説を出版したい目的だと言えるでしょう。その小説をどのように読者に届けるのかによって、そのやり方も変わってくると思います。ただ読んでもらいたいのであれば、無料で配布するという選択肢もアリかもしれません。他にも、コミケ(コミックマーケット)などの小さなマーケットで販売することも良いと思います。

ただし、ある程度の市場の狭さを感じます。個人売りでは限界があり、その客層や年齢層も絞られてくるので「狭い市場」であることは想像ができます。もう少し広い市場を考えるなら、売れるかどうかは難しいところですが、フリマ系アプリなどを使えば「今のあなたが持っている市場」よりも広がるでしょう。

さらに商業出版という選択肢を考えるなら、書店の店頭に並べたり、大手サイトAmazonで販売したりも可能な時代です。無名の新人作家であろうが、その小説を出版したいという希望を叶えて、今は繋がりのない新規読者を獲得するチャンスがあります。

できれば電子書籍はやめておきましょう。現在では読まれない本として有名なジャンルです。スマホで気軽に“いつでも”読めるという感覚は、逆に“いつまでも”読まれなかったり、読み飛ばしされやすいので、あなたの小説の良さが伝わらないと思います。

・自分の記念として出版したい

どちらかと言えば、年齢が上の方たちに多いパターンです。いろいろと自分の小説や作品を形に残しておきたいという考えからです。俳句や句集なども良く作られます。友達や家族などに読まれることはありますが、本来の目的は「出版したい」というよりも「形に残したい」というところです。

ちょっと贅沢な趣味という感じもしますが、本人にとってはかけがえのない本(小説)となると思います。実際に作った直後には、最高の達成感を感じます。やはり自分の作品が完成するのは嬉しいことです。何より、自分の小説を出版したいという願望は一般的には難しいハードルだということを知っていますので、それが自己満足であっても、その感動は他にはない喜びです。

また私個人の意見としては、小説という作品であっても、その著者の心を映した“鏡”だと思っています。その著者の人柄や考え方などを作品を通じて感じることができるのです。それは「小説」という形態をした「自伝」に近い役割を持っているとも思います。小説を出版したいを叶えることで、著者のメッセージが後世に残るわけです。

・販売して利益をあげたい

小説を出版して得られる金銭的な利益は2つ。本を販売して得られる利益「売上」もしくは出版社から著者に支払われる「印税」です。売上の場合は、自分で販売することが前提となり、単純に売れた分だけの「売上」なので分かりやすいと思います。

印税に関しては、小説を出版したいと思っている人なら「印税生活」という生き方を、一度は妄想したことがあるかもしれません。夢物語を話しても意味がないので、はっきり言いますと、基本的には無理だと思ってください。何かしらの奇跡で5万~10万部が売れたところで2~3年程度しか生活できません。

単純に言いますと、一生涯で必要なお金は、特に贅沢をせずに普通の生活をしたとしても「3億円」くらいは必要になります。つまり、定価1500円の小説で印税が10%程度として、最低でも200万部は売れないといけないわけです。それがどれだけ無謀な話かは皆さんも容易に想像できるはずです。

やはり商業出版がおすすめ

先ほどの小説を出版したい目的として「多くの人に読んでもらいたい」というのは誰しもが考えていることだと思います。そのためには、より多くの読者がいる環境で本を販売するのが良いと思います。つまり、商業出版(本を商業ルートで出版すること)が最適ということです。

例えば、個人のSNSやマーケットでは読者とのつながりに限りがあるので、絶対的な「数」が少ないと思います。もし、あなたが有名なインフルエンサーで“フォロワー”や“ファン”がたくさんいるのであれば商業出版でなくても、ある程度は売れるかもしれません。

どちらにしても、商業的なルートで販売することのメリットは「あなたの知らない読者に届く可能性がある」ということです。基本的に、商業出版で小説を出版したいと思ったら、どこかしらの出版社を経由して行うことになります。

出版社を経由することで「書籍コード」というものを発行することができます。これは商業出版と認められる本の証みたいなものだと思ってください。その小説のクオリティを左右したり、売上に影響したりするものではありませんが必要なものです。

著者や作家としての喜び

実際に小説を出版したいという人がどれだけ多いのかは、公募の文学賞の応募数などをみていくとわかるのですが、公募1回で2000編くらいの小説が寄せられます。また同時期への同作品応募は禁止されているので、年間で考えると最低でも5千~1万編くらいは小説が作られていると思います。

そのほとんどは日の目を見ることなく消えていくのです。もし賞に落ちたからと言って、それが不出来な小説とは限りません。もしかしたら、一次審査でいいかげんな担当者に当たったのかもしれません。もしくは、その賞との相性が悪かっただけかもしれません。

もし賞の公募が無理なら自分で「小説を出版したい」を叶える選択肢もあります。ぜひ本を出版して、そこで得られる感動や喜びを感じてもらいたいと思います。

以下は、必ずしも小説や自費出版だけではありませんが、当方(玄武書房)で出版された著者たちの声をまとめています。小説や本を出版したいともったキッカケや実際に出版したときの感動をいただきました。これから小説を出版したい人たちにとって後押しや参考になれば幸いです。

著者の声まとめ

評価やレビューに対する考え方

今後、商業出版をすると小説(作品)に対する評価やレビューをもらうことがあります。基本的には“前向きに”向き合うことがお勧めです。小さなことでも悪い批評があると、実際には何かしら思い当たる節があることが多いものです。次の小説に活かしていきましょう。

ただし、その評価やレビューのなかには、ごく稀に悪意のあるものが混じっていることがあります。単なる低評価という話ではなく、なぜ、そこまで書く必要があるのか疑問に思う内容のものです。そのような内容を書く人たちは“あこがれ”の感情が溢れて攻撃してくる人たちがほとんどです。

本当は「自分も小説を出版したい」のに、なぜ、このような作品が出版されるのか!?と思い込んでしまって、悪態をつく人たちが一定数はいることを覚えておいてください。その人たちは“残念な人たち”なので、特に気にする必要もありません。そういう人は有名な人気作品でさえ敵対視します。

結局、商業出版するということ、より多くの読者に届くということ、これらは多くの感動やメリットがありますが、少なからず変な人や意見も出てくるリスクはあります。それらと上手く付き合っていく心構えは事前にしておいた方が良いと思います。

おまけ:印税について

先に書きましたように、小説を出版したい目的が「印税生活を目指す」では、その目的を達成することは難しいと思います。可能性としてはゼロではありませんが、宝くじで3億円が当たるくらいの夢物語だと思ってください。

ただし、商業出版をすれば「印税」はもらえます。それが少額であろうが、最低でもその分は読者に届いたという証です。小説を書いた対価としての印税という考えよりも、それを読んでくれた読者の心付けだと思えば、その価値の重要性を感じてもらえるのではないでしょうか。

私のなかで印税は、単なるお金や対価ではありません。つまり、商業出版をするなら、小説を書くうえで読者を意識した作品つくりをする必要があると思っています。

玄武書房の商業出版について

当方(玄武書房)では“3種類の商業出版”を用意しています。それぞれの著者に相応しい形式を選んで、商業出版ができるように考慮しております。全てがより多くの読者に届くために「商業流通」を行います。本を書くのが初めての方でも、タイトル決めや目次作りなど基本的な部分からサポートしていきます。

玄武書房では一般的な小説の出版に関して「C.自叙伝出版」に分類しています。
こちらの自費出版では【最大10万円の還元システム】を採用しています。

また現在お持ちの小説だけではなく、そのテーマに沿った内容のエッセイや著者の経験や知識を追加執筆できそうな作品に関しては「B.ブランディング出版」として検討させていただきます。さらにお得に出版できるので、ぜひ気軽にご応募ください。



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