小説の自費出版|印税がもらえる商業出版がおすすめ

小説を自費出版するときのポイントをまとめています。また小説の自費出版で最も気になる『費用面』について、製作費用から宣伝広告の費用まで一連の流れで紹介していきます。これから小説の自費出版をお考えの皆様には、ぜひ抑えてもらいたい内容ばかりです。

<目次>
・小説の自費出版ってどうなの?
・商業出版型の自費出版なら【印税】あり
・自費出版の費用について
・自費出版した小説の宣伝広告について
・小説を自費出版できる出版社の選び方
・実際に出版した著者たちの声

小説の自費出版ってどうなの?

まず小説を自費出版する意味についてお話します。おそらく、小説を出版したいと考えた“あなた”は出版社が主催するいろんな賞へ応募をしたことがあると思います。賞を獲得して小説を書籍化するという作家にとっては夢のようなお話です。

きっと小説を自費出版しようと決断する前には、いろんな挫折を味わってきたかと思います。各賞の応募総数などを冷静に考えると、どの賞でも1/2000程度の狭き門をくぐり抜けた1冊か2冊しか出版されません。また仮に受賞できたとして出版に至らないケースもありますので、書籍化の夢は遠く感じると思います。

でも賞に落選した小説に価値がないわけでありません。面白くないわけでもありません。たまたま賞との相性が悪かったり、担当した審査員があなたの小説のジャンルが苦手だったり、本来の評価とは別の要素も多分にあります。

そこで、ひとつの選択肢として「小説を自費出版してみよう!」と考えになります。

もし自分の保存用小説なら、費用は30冊で5~6万円もあれば本の形にするのは可能です。のちほど詳細は書きますが、趣味の範囲で気軽に手が出せる金額ではないでしょうか。個人の趣味として販売しない小説の自費出版であっても、実際に形になって手元に届くと嬉しいものです。

それが自分用ではなく商業的に、より多くの読者に読んでもらいたいのであれば「商業出版」を選択することになります。電子書籍は別として、リアルな紙の本を商業出版するには【出版社を経由】することになります。私は小説を自費出版するなら、ぜひ商業出版することをオススメします。

商業出版型の自費出版なら【印税】あり

小説の自費出版であっても、一定の条件を満たすと商業出版に格上げされます。その条件は「商業的なルートで販売」「著者の印税がある」「ISBNという書籍コードがある」の3つです。つまり、わざわざ出版までのハードルが高い賞に応募しなくても商業出版はできてしまうのです。

リアルなお話をすると、小説というのは書籍のなかでも売れにくいジャンルです。やはり何かしらの賞を受賞した小説以外は売れていません。がしかし、今は個人が発信できるSNS時代です。5千部や1万部は無理だとしても、口コミや偶発的な拡散によっては広がりを見せることもあるでしょう。

また小説はエンターテインメント系なので電子書籍という選択肢もアリです。電子書籍であれば個人で出版もできます。だいたい3~4万円程度です。この場合は印税という概念はなくなり、単純に電子書籍の販売数による売上となります。

ただ私は電子書籍よりも紙の本をおすすめしています。やはり、私はリアルな本にこだわりがあります。自分で実際にふれてページをめくることに喜びを感じてしまうアナログ人間です。また自分の小説が作品になった実感を感じるのは紙の本だけです。

小説の自費出版の費用について

小説の自費出版といっても、保存用なのか商業出版にするのか、または書店に並べたいのかなどの選択肢によって費用も大きく変わっていきます。もし商業出版で出版社を経由するなら、それなりのクオリティの維持(出版社のブランド維持)が必要になります。

<編集費用>

目安:10~30万円(ページ数やなどにより変化)

小説を商業出版をするためには出版社経由になりますが、本を1冊つくるのには複数の大人たちが動きますので、その費用はかかります。例えば、編集構成、誤字脱字チェック、表紙のデザインなど作業の種類も多いです。

小説の場合は著者の原稿が最優先されますが、やはり意図せず読みにくい構成になっていたり、不足している部分などは修正や追加で執筆する必要はあります。自分の保存用であれば、あなたの好きなように、そこに間違いや一般的には不快な表現があっても構いません。あくまで商業出版型の自費出版をするなら、最低限の読者への思いやりやマナーをお忘れなく。

<印刷費用>

目安:200頁を30部で5~15万円(紙質やカラーページ数により変化)

小説を紙で出版する場合には、紙と印刷の費用が必要になります。出版社経由での自費出版であれば、その見積もりのなかに個別で記載されることもありますが、ひとつのパッケージとして一括表記されることもあります。単純に印刷会社のWEB見積もりで「製本」する費用が目安になると思います。

どうしてもリアルな本では「紙代や印刷代」という実費用は必要になりますが、下記にある『オンデマンド出版』であれば紙と印刷費用が不要なので、小説の自費出版であっても費用を抑えることができます。当方(玄武書房)の商業出版でも主としている新しい出版システムです。

<宣伝広告費>

基本:著者本人の実費

費用を抑えた小説の自費出版であれば宣伝広告は、著者本人がやるのが基本となります。例えば、出版社に100~200万円程度を支払うのであれば、書店に並べたりすることができます。ほとんどの場合、小説の自費出版においては宣伝広告費用は含まれていません。

例えば、当方の自費出版では、本を取り扱うサイトや各種無料掲載可能な広告媒体にプレスリリースを流していきます。それに関する費用を別途いただくことはありません。ただし、他の出版社であれば、小説の自費出版は「本という形にして終わり」ということが多いです。

<保存用の場合>

上記で記した印刷費用程度で小説の自費出版は可能です。あとは部数をどれだけ作るか、カラーページがどれだけあるか、紙質をどうするかなどの仕様によって変化します。例えば、ハードカバーにしたいというのであれば、その費用は2倍~3倍に膨れ上がります。

<商業出版の場合>

自費出版した小説を、書店に並べたいのであれば、それなりの費用が必要になります。単純な話ですが、書店のスペースを買い取ることによって、あなたの小説を並べることができます。自費出版でも書店に並びますと謳う出版社の費用には、この「書店への配本費用」が含まれています。なかには結局、書店に置いていなかったという訴訟問題になっている出版社もありますのでご注意ください。

<オンデマンド出版>

当方で扱っている商業出版(小説の自費出版)です。大手の書籍をあつかう通販サイトAmazonなどで販売します。受注生産方式なので、ユーザーが1冊の本を購入するボタンを押したら「リアルな1冊の本」が作られて、購入者の元に届くシステムです。つまり、在庫がない状態なので無駄な印刷費用が削減できます。もちろん、自費出版の費用も断然安いのは言うまでもありません。

自費出版した小説の宣伝広告について

先ほども書きましたが自費出版の費用が100万~200万円くらいの高額であれば、それなりの大手の書店に小説を並べることができます。もし、小説の自費出版で50万円以上の費用を支払うのに、書店に並べられないのであれば、どこにお金が消えているのか不明です。もちろん、明らかに部数が多すぎる場合には別(印刷費用の割合が増える)です。

書店に並べない自費出版の場合、オンデマンド出版でなければ在庫をどこで保管するかは事前に確認しておく必要があるでしょう。なぜなら、小説の自費出版はすぐに在庫が履ける可能性が低いので、その在庫を置いておく場所が必要になります。なかには保管の場所代などを搾取する出版社もあります。

実際に、自費出版した小説をどのように宣伝していくか、やはり無料の広告媒体の活用(プレスリリース)へアプローチするのが良いと思います。ただし、業者以外の一個人のプレスリリースを各媒体で掲載してくれるのかは難しいかもしれません。

現実的には、各個人(著者)が地道にSNSの配信などで広告宣伝を行っていく道が、地道ですが確実性が高いと言えるでしょう。当方で出版している小説(一部)に関しても、出版後にブログの開設をサポートしたり、より売れやすくなる宣伝方法をお伝えしています。

小説を自費出版できる出版社の選び方

小説の自費出版(商業出版のみ)における出版社は多数あります。あなたが小説をどのように扱いたいのか、出版の目的は何かによって選択肢が変化します。それぞれの選択肢によって費用も大きく変わります。当方のようなオンデマンド出版が主体の出版社も複数あります。

以下のようなポイントを見ながら、それぞれの出版社を比較していくのが良いかもしれません。特に費用に関しては、何が含まれていて何が含まれていないのかを確認しておきましょう。自分に合ったサービスを利用することで、小説の自費出版をより満足できると思います。

<費用>
・その費用に何が含まれるのか?
・書店に並べる費用が最も高額(宣伝費用)

<制作面>
・作品へのアドバイスやサポートがあるか?

<プレスリリース>
・最低限のプレスリリースをしてくれるか?
(例:玄武書房では約30~40社へ送付)

<在庫管理>
・どこで在庫管理や保管を行うのか?
(オンデマンド出版では在庫はなし)

<印税率>
・著者の印税はいくらもらえるのか?
(例:玄武書房では最低でも10%)

実際に出版した著者たちの声

これから小説を自費出版したいけど、その一歩を踏み止まっている方たちの後押しとして、当方で出版した著者の声をまとめてみました。全てが小説の自費出版というわけではありませんが、自分の作品を本という形にした著者の声というのは参考になると思います。当方の自費出版の費用は安いのですが、それだけを理由にして選ばれた人は少ないと思います。

著者の声まとめ

玄武書房の商業出版について

当方(玄武書房)では“3種類の商業出版”を用意しています。それぞれの著者に相応しい形式を選んで、商業出版ができるように考慮しております。全てがより多くの読者に届くために「商業流通」を行います。本を書くのが初めての方でも、タイトル決めや目次作りなど基本的な部分からサポートしていきます。

玄武書房では一般的な小説の出版に関して「C.自叙伝出版」に分類しています。
こちらの自費出版では【最大10万円の還元システム】を採用しています。

また現在お持ちの小説だけではなく、そのテーマに沿った内容のエッセイや著者の経験や知識を追加執筆できそうな作品に関しては「B.ブランディング出版」として検討させていただきます。さらにお得に出版できるので、ぜひ気軽にご応募ください。



出版に関するアレコレまとめ