気になる沖縄の出版社を一覧にしています。これから家族史や自叙伝・自伝などの自費出版をお考えの皆様の参考にしていただければ幸いです。出版社経由の自費出版の相場や特徴なども合わせてお伝えしていきますので、沖縄の出版社選びにご利用ください。
・自費出版の相場と特徴
・沖縄の出版社選びについて
・沖縄県の出版社一覧(紹介と費用)
・費用不明な出版社一覧
自費出版の相場と特徴
沖縄で自費出版をしたいと考えて出版社を探しているなら、その費用は気になるところです。また自費出版そのものを知らなければ出版社選びも悩んでしまうでしょう。まずは簡単に自費出版の特徴と相場を見てみましょう。
▼自費出版の特徴
自費出版とは、著者(もしくはその家族)が費用を負担して本を出版することです。そして、自分や家族の保管用か、不特定多数の一般読者に読んでもらいたいかによって出版方法が変わります。
前者の保管用であれば、ただの『本の製造』になります。特に、書籍としてのクオリティは著者本人が納得できるものであれば問題ないでしょう。ただし、後者の場合、いわゆる「商業出版」になるため、読者が納得する本を作る必要があります。
さらに、保管用であれば(出版社ではなく)印刷会社に頼んだ方が安く上がります。商業出版(一般読者向け)の場合、基本的に出版社(登録済み業者)を経由しないといけません。もちろん、沖縄の出版社を経由せずに個人でネット販売するなどの手法はあります。
実際に沖縄県内だけで出版社を探すと絞られていくと思います。費用を抑えたいのであれば全国的に対応している出版社の方が実績も多くコスパも良いのでオススメです。ただし、家族保管用の場合、部数によっては送料が高くなるので、沖縄県内で探した方が良いかもしれません。
▼自費出版の相場
沖縄に限らず一般的な自費出版の相場をまとめていきます。本を作る場合、その仕様や目的によって費用が変化していきます。特に、商業出版であれば、その本のクオリティを高めないと『商品』としての価値が生まれません。やはり出版社のサポートがなければ難しいです。
<目的1:家族や親族への伝承/保管用>
すでに完成した原稿があって印刷するだけなら「10冊:10万円以下」でやっている出版社(ほとんどが印刷業者)もあります。その原稿はデータで編集などの必要性がないことが前提になります。しかし、初めての出版の場合には、そのような状態であることは少ないです。
現状の状態が、手書き原稿であってり、データ入力はされているが編集されていないのであれば、上記のような印刷だけの格安会社は向いていません。なぜなら、基本が印刷会社なので、出版社のような本を編集する技術が少ないことが多いのです。
いくら保管用と言っても、最低限の編集がなければ家族すら読んでもらえないでしょう。ちゃんとした編集をしてくれる出版社を選んで行きましょう。編集費用には、本としての形にするために全体のページ構成や目次付け、誤字脱字チェック、校正など、どこまで含まれているかは沖縄県の出版社によって異なります。
基本的には保管用なので、部数は30~50冊程度あれば良いと思います。
・30~50万円程度
例えば、これをハードカバーにすると費用がグッとあがります。
・60~100万円程度
<目的2:一般読者に届けたい/商業出版>
もし商業出版となれば、その書籍クオリティの維持が必要になるので費用もあがります。保管用の場合には編集も簡易的なもので抑えることはできますが、商業出版となれば、全ての原稿をチェックします。つまり「商品価値」を高める必要があるのです。また部数も少なく見積もっても1000部程度は必要でしょう。
・超大手の出版社:約200万~500万円
・中堅どころの出版社:200万円
・知名度の低い出版社:50~100万円
沖縄の出版社選びについて
沖縄の出版社を選ぶポイントとしては、何より「商業出版にするかどうか」で決めて良いかもしれません。もし保管用であれば沖縄の印刷会社を利用しましょう。送料などを考えると全体的な費用を安く抑えることができるでしょう。
もし商業出版を考えているなら、沖縄県内にこだわらず、あなたの目的に合った出版社を探していくべきです。しっかりと“あなたの想い”を届けるためのサポートをしてくれる出版社がベストです。ただ本という形にするだけでは、あなたの想いは届きません。
やはり編集のなかに「原稿へのアドバイス」が含まれているかどうかは重要です。読者を意識した第三者の視点があることで、あなたの本は立派な商品になります。そして、その本は読者の心に響く可能性を持つことになるのです。編集サポートがなければ、ただの本っぽいものです。
沖縄県の出版社一覧(紹介と費用)
沖縄の出版社一覧として「自費出版」を扱っている出版社のみをまとめます。自費出版のなかで商業出版ができるかは出版社によりますので、その費用は分けて表示しておきます。
また安全性と公平性を保つために“明朗会計”の出版社のみに絞り、大体200ページ程度の本を作るときの『最低価格』を表示しています。下記の費用は「目安」であり基本的には税別表記になります。
【PR】出版社名:玄武書房
紹介:全国対応の出版社。自費出版と商業出版ともに扱っています。自費出版に関しては「親族の保管用」と「商業出版」のどちらも可能です。また個人事業主向けのブランディングを目的とした出版に強いです。また家族向けの丁寧親切な本作りが人気です。
<家族保存用の自費出版>
費用:18~28万円
部数:30部(増刷可能)
<商業出版型の自費出版>
費用:36万円
受注生産なので部数制限なし
★プロの監修による商業出版★
<連絡先>
092-231-8318(外出が多いため下記へ)
090-6533-3700(担当:シン/受付時間10時~20時まで)
出版社名:ボーダーインク
紹介:沖縄県那覇市にある出版社。沖縄に関する書籍を中心にあつかっている出版社です。商業出版は部数の割に費用も抑えられていると思います。一般的には、商業出版で500部というのは少なすぎるので、部数を倍にすると費用もあがると思います。
<家族保存用の自費出版>
詳細不明
※もしかしたら保存用の扱いはないかもしれません。
<商業出版型の自費出版>
費用:85万円
部数:500部
<連絡先>
098-835-2777(営業時間:日中)
出版社名:閣文社
紹介:沖縄県那覇市にある出版社。過去の自費出版をみていくと少し堅い内容の本が多いイメージです。ホームページなども古くからの職人気質な雰囲気を感じます。お堅い本が得意かもしれません。全国販売や地域を絞った商業出版も可能のようです。
<家族保存用の自費出版>
<商業出版型の自費出版>
少し専門的な説明すぎてわかりにくいかもしれません。
全国的に見ても高額ではありませんが、けっして安いとも言えません。
<連絡先>
098-885-4625(営業時間:日中)
≫以下、料金費用表示なし
残念ながら沖縄の出版社は明朗会計のところは少ないようです。
出版社名:新星出版
紹介:沖縄県那覇市にある出版社。沖縄の出版社で最大手と言っても良いかもしれません。営業所も沖縄県内に散らばっているので、直接営業されたい人には向いていると思います。また記念誌や社史なども得意としています。
<家族保存用の自費出版>
<商業出版型の自費出版>
残念ながら、費用の表示はありませんでした。
ぜひ初心者でも分かりやすく明記してもらいたいところ。
<連絡先>
098-866-0741(営業時間:平日9:30-19:30)
出版社名:沖縄タイムス
紹介:本社は沖縄県那覇市にある地方紙の出版社。沖縄県民であれば誰もが知っている親しみのある会社です。自費出版の詳細は少なめですが、新聞社の自費出版はクオリティが高いことが多いです。もちろん、その分、費用面では高額になりがちです。
<家族保存用の自費出版>
<商業出版型の自費出版>
残念ながら、費用の表示はありませんでした。
費用の非公開は沖縄ならではかもしれません。
<連絡先>
098-860-3000(営業時間:日中)
費用不明な出版社一覧
沖縄で費用表記のない出版社一覧です。たしかに、本はページ数や素材によって見積もりも大きく変化するので価格表示は難しいのですが、正直、参考価格も表示していない出版社というのは「表示できない理由」があると考えた方が良いでしょう。
見えない費用が上乗せされるリスクもありますので、見積もりや契約時にはしっかりと確認してください。沖縄で本を作りたいと思っている皆様が「満足できる本」を出版するために、事前確認だけは怠らないようにお願いします。せっかくの出版という新しい経験を楽しんでください。
▼沖縄時事出版:沖縄県那覇市/098-854-1622
▼沖縄文化社:沖縄県那覇市/098-855-6087
<以下、印刷が主体の会社>
▼丸正印刷:沖縄県西原町/098-835-8181
▼あけぼの印刷:詳細不明