実用書を出版してビジネスを加速させる方法

実用書を出版することでビジネスを加速させることは可能です。その得られるメリットを活用するためには、出版することの意味と特性を知っておく必要があります。あわせて出版のデメリットもお伝えします。実用書は生活スタイルや趣味と読者の日常に密接しているので、著者と読者の距離が近くなります。

<目次>
・実用書を出版する意味
・ビジネスを加速させる特性
・実用書の出版メリット
・実用書の出版デメリット
・出版する前の事前準備

実用書を出版する意味

実用書を出版したいと思っている方は多いのですが、なかなかチャンスに恵まれない人が多いです。そして、出版するのは難しいと知ると諦める人がほとんど。もちろん、生活の糧としてビジネスをしているなかで、本を一冊書き上げるというのは大変なことです。

もし実用書を出版できたとしても「直接のビジネスにつながる」とは限りません。ただビジネスのために執筆するというのは、本を書く著者としての動機が薄いのです。そのような人は、基本的に途中で諦めてしまうでしょう。企画書が通らないから諦める、出版できないから諦める、きっと簡単に諦めます。

本を出版することで「誰かに何かを伝えたい」という気持ちが薄い人、情熱の少ない人は出版すること自体に向いていません。そのような人は執筆に向いていませんので「出版したい」という願望も捨ててしまいましょう。その方が無駄な行動をしなくて良くなります。

また実用書の特性として、読者の日常生活に近いテーマ(本)になると思います。それは著者と読者の距離も近く感じられる本(ジャンル)ということです。つまり、あなたの情熱が詰まった本が読者に届けば、自然と読者の方から近づいてくるようになります。

ビジネスを加速させる特性

実用書はビジネス書とは違い、プライベートの日常生活に密接した内容が多くなります。基本的には、それを読みたいと思う読者にとって「緊急性が低い」内容が多いです。しかし、普段使いできる知識や情報の需要は高いので、そこで扱うテーマによっては“半永久的に需要のある本”になる可能性があります。

例えば、医学系(家庭の医学)などは年々医学の発展や発見があるので長期的な出版は難しいかもしれません。逆に、盆栽や鉄道などの昔ながらの趣味実用書であれば、その歴史をテーマにすれば変化は少ないので、長期的な販売(出版)が見込めるのです。

他にもダイエット系は非常に需要が高いのですが、その反面、ライバル書籍が多いので埋もれる可能性もあります。話題になりそうな「キーワード」を埋め込むことで、各種メディアなどの食いつきもよくなります。爆発的なヒットの可能性を秘めているジャンルになります。

<あなたのビジネスが加速する!>

ここに実用書を出版することでビジネスを加速させるヒントがあります。もうお分かりだと思います。何と言っても「メディアへの露出」の可能性が高まることです。基本的に、現在の知名度アップにはメディア露出は欠かせません。もちろん、テレビ出演が最大の効果があります。

<テレビの信頼性は絶大>

まずは極端な例から・・・某塾講師は「今でしょ」というワードひとつで大人気。もともと塾では人気が高かったのですが、あのCMが出るまでは一般市民には知られていませんでした。実用書の出版で人気が出たということであれば「ゼロトレ」のトレーナーさんなどは良い例だと思います。

<出版すれば誰でも成功できる?>

もちろん、実用書を出版すれば、誰もが成功できるのかと言えば「NO」です。ただし、出版をせずにメディア露出をする方法を考えてみてください。何を売りに、テレビ局の担当者に売り込むのでしょうか?何の信頼性もない人の話を聞く変わり者を探すしかなくなります。

実用書の出版メリット

実用書を出版することで得られるメリットを紹介します。基本的には、ビジネスを加速させることを全体としたメリットになるので、著者としての満足度のような一般的な出版の価値観とは異なる部分もあります。あくまでビジネス重視でまとめていきます。

・著者の信頼度がアップ

実用書を出版する最大のメリットは「著者の信頼性を高める」ことです。これに尽きると言っても過言ではありません。それが上手く回れば下記のようなビジネスに直結するチャンスが生まれます。重要なのは「信頼度アップ」なので、出版する本そのものに価値がなければ意味がありません。

やはり実用書の出版において、読者の心をどれだけ虜にできるかがポイントになります。たまにある勘違いとしては、実用書なのに「具体性がない」や「内容が薄い」という本があります。これは著者のビジネスにつなげようと「本質を隠してしまう」という勘違いによるものです。

基本的には、一冊の本には「著者の持っている全ての知識や情報を詰め込んでください」これが信頼度を生む秘訣です。全部書いてしまっていいのか?と心配する人もいるでしょうが大丈夫です。その実用書で満足した人たちは、あなた(著者)を尊敬して身近に感じるものです。それだけでブランディングは完成します。

・メディアへの売り込みが簡単

やはり商業的に出版しているというのは信頼度が高く、各種メディアへの売り込みも楽になります。例えば、映画評論家でタレントのリリコさんは自分で何度もテレビ局に電話をして、担当者を探しだして、アポイントを何度もお願いして、やっとの思いでテレビ出演をもぎ取りました。

あなたはそれだけの行動力と熱意を伝えることができますか?実用書の出版をして、その一冊の本があれば、それを名刺代わりにすることで簡単に同業者との差別化ができます。何より、その本には「あなたの信頼と知識」そして「熱意」が込められているはずです。

全く面識がないテレビ関係者に何をアピールできるのか、どうやってアピールするのか、それを手助けするのが実用書の出版だと思います。もちろん、テレビだけではなく、雑誌や専門誌に取り上げてもらうキッカケになるのは間違いないでしょう。

・読者から寄ってくる

実用書を読んで共感や感銘を受けた読者は自然と集まってきます。もちろん、本に仕掛けは必要です。読者が著者とのコンタクトを取りやすい環境造りをしておきましょう。あなたの読者は、より多くの情報を求めてやってくるのです。全ての知識を書かなければ、この結果には至りません。

そして、あなたの知識や情報を全部出しても“知識が枯渇する”ということはありません。なぜなら、一冊の本を執筆するためには、今の知識だけでは不足していることも多いので、いろいろと自分の情報の正確性や信憑性を調査することになります。

すると、実用書を出版するまでに“より多くの知識”を得ることができるのです。あなたの元にやってきた読者たちをより満足させる情報も蓄えることができるでしょう。本だけでも満足しているのに、さらに多くの情報を与えてくれるなら、そこでお金を払うのは必然だと思いませんか?

実用書の出版デメリット

実は、実用書の出版というよりも「出版することのデメリット」があります。それは敵を作ってしまう可能性があるのです。その敵の種類は「ライバル」と「クレーマー」です。基本的には“気にしない”そして“相手にしない”というのがベストな対応です。

ライバルに関しては、あくまで勝手に意識している人たちなので、あまり接点もなければ害もありません。しかし、クレーマーに関しては直接絡んでくることも予想されますのでご注意ください。とは言え、それを気にして実用書の出版をあきらめる必要はありません。

基本的には、しっかりした「あなたの持つ知識や情報を全部出す」ということさえしておけば問題ありません。あなたなりの正解がその本に詰まっていれば問題ないのです。理不尽なクレームに潰されるような本なら出版しない方が良いでしょう。

出版する前の事前準備

ここまで読んで、ぜひ実用書を出版したいと思ったなら下記のことをやってみてください。

・何を目的に出版したいかを考える。
・実用書のターゲットの詳細を考える。
・何を伝えたいかを書き出しておく。
・出版社に持ち込む企画書を書いてみる。

あとは出版社に持ち込むだけですが、基本的には「商業出版のハードルは高い」ことだけは覚えておきましょう。企画書を持ち込んで出版できるのは1000人中2~3人程度と言われています。あなたが持ち込みから出版できる可能性は低いです。でも、それが「普通」なので、あきらめないで行動していきましょう。

玄武書房の商業出版について

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