自分史とは|家族や親族に残せる「あなたの歴史」を綴った記録

自分史とは、家族や親族のような身内の人たちに著者の人生(歴史)を残すための記録です。それは、必ずしも「本(書籍)」という形でなくても問題ないと思います。動画や音声によるメッセージや手紙のような文章でも良いわけです。

<目次>
・自分史とは?
・自分史と自叙伝の違い
・人生を残すことの意義
・あなたの人生を正しく残す方法
・自分史の製作費用は?

自分史とは?

一般的に自分史とは、本(書籍)や冊子のイメージが強いと思います。単純に言葉の意味を考えると、自分史とは「自分の歴史」を伝えるものであり、紙媒体でなくても成立するものになります。おそらく、この記事を読んでいる皆さんも「本や冊子」をイメージしていた方がほとんどだと思います。

そこで、ここでは自分史を『本形式の記録』という前提で話を進めていきます。あくまで本形式という分類なので、冊子のような“薄い本”も含まれます。実際に、出版業界における自分史とは冊子系で製作されることが多いです。

そして冊子の場合には、その頁数が「16ページ」に設定されていることが多いです。印刷の関係上ですが「4の倍数」のページ数にした方がコストが抑えられたり、完成時の見栄えが良かったり、出版社的にメリットも多く作りやすいからです。

自分史(冊子型)の内容としては、著者の人生遍歴(何年に何が起きたという年表)や人生のなかで思い出深いエピソードをまとめて、家族に残したい想いを綴っているのがオーソドックスな形です。一般的な書籍に対して、写真や画像などの数も多いので、イメージとしては雑誌に近いかもしれません。

どちらかと言えば、文章を書くのが苦手な人(著者)が選ぶ傾向にあります。出版社がインタビュー形式で記事を作成するようなサービスもあるので、比較的、誰でも手を出しやすい「自分の歴史を残す」手段だと言えるでしょう。

自分史と自叙伝の違い

自分史と自叙伝の違いに関しては“明確な定義”はありません。出版社によっては同じものとして扱うところもあれば、自叙伝は本(100~200ページ)で、自分史は冊子(4~20ページ)のように区分している場合もあります。

あとは書き方や構成によって分ける場合もあります。例えば、文章が主体で写真や画像はサブ的な要素として配置するものは自叙伝(文字中心)で、アルバム的な写真が主となる思い出の記録的なものを自分史と呼ぶ場合もあります。

私の認識としては、自分史は「自叙伝よりも身近な人たちが目にするもの」だということ。著者に近しい人たち(家族や親族)のために、著者の人生を残すものだと考えています。どちらかと言えば、読者が身内なので、一般的な本や書籍のようなクオリティまでは必要ないと思っています。

ちなみに当方では、冊子型の自分史はオススメしていません。なぜかと言えば、あまり個性が感じられないからです。出版社がインタビュー形式で製作することが多く、その著者の言葉や気持ちよりも「キレイ」に表現されているからです。どうしても、私のなかでは『作られた歴史』に感じられます。

せっかく自分史や自叙伝を残したいと思っているなら、そこに努力が見えるからこそ感動や感銘を与えることができるはずです。あなた(著者)の想いを自分の言葉で伝えていただきたいのです。それが一般的には汚い言葉であっても、それが個性であり、読者となる家族や親族の心には響きます。

実際に、文字主体の自分史(自叙伝)を書くのは難しいことではありません。たしかに時間はかかりますが、その費やした時間は必ず「人の心を動かす」ことに繋がっています。より正しく伝えるために言葉を選びながら、読者の気持ちになって執筆することが大切なのです。

自分史を残すことの意義

私が考える自分史とは「家族や親族向けの書籍」なので、その読者が知りたいことを残していくのが良いと思います。もしかしたら、あなた(著者)が伝えたくないことかもしれませんが、それが抜けてしまうと伝わらないこともあります。つまり、第三者的な視点も必要になるのです。

家族が知りたいこととは何かについては、それぞれの関係性によっても大きく変わるので一概には言えません。ただし、著者が何かを伝えたい(残したい)と思っている家族は、自分たちのルーツというのは必ず知りたいと感じているはずです。

このルーツの定義も難しいですが、単純なところでは「両親(著者と伴侶)の出会い」などは、日常生活では知りたくても聞きにくい内容なので、自分史という形で伝えるのには最適な内容です。正直、書くのは恥ずかしいかもしれませんが、そのような読者(家族)が普段では聞けない内容があると喜ばれます。

また子供達へ伝えることとしては「親」としての考え方やあり方。自分の子供が親になってからの道しるべや手本となる可能性もあります。ちょっと幅を広げて考えると、私のなかでは「母子手帳」も自分史のひとつの形だと思っています。自分史とは、そのような人生のハウツー本の要素もあると思います。

そして『継承』という視点から言えば、著者の子供だけではなく、その子供(孫)にも想いがつながります。さらに、その子供や孫まで継承できるのです。自分史とは、未来永劫、家族をつなぐツールとなる可能性を秘めているものだと思います。

あなたの人生を正しく残す方法

自分史とは、基本を知りさえすれば簡単に作れるものです。自叙伝のようにページ数が多いものを、ちゃんと自分で書いていくのは時間がかかります。しかし、私はその時間こそが重要であって、単なる形だけの自分史は意味がないと思っています。

正直、冊子タイプの自分史は「継承されにくい」と思います。なぜなら、見た目も薄っぺらなので価値を感じられないのです。そのため、ゴミ箱行きになりやすく、当然ですが、継承されるわけもありません。ある程度の努力もしないで軽い感じで作ったものは、やはり軽い感じで扱われます。

実は、皆さんも既に経験しているはずです。しかも、捨てる側の経験です。例えば、ポストに投函されているフリーペーパーがあると思いますが、きっと読まずに、読んだとしてもすぐにゴミ箱へ捨てたことがあるるはずです。きっと、あなたが興味のある内容であっても捨てることに躊躇はしないはずです。

それを作った製作者は一生懸命に力を注いだ作品のはず。もし、あなたが興味のある内容で、それが立派な書籍の形になっていたら、きっと捨てるという行為に躊躇するはずです。薄っぺらく気軽に読めるけど、結局、継承されないような自分史を作っても意味がないのです。

自分史の書き方は様々あります。というよりも、特に決まった形式のようなものはありません。家族や親族が読者となる自分史においては、著者である“あなた”を存分に表現できれば完成になります。もちろん、読者(家族)が知りたいことも忘れずに書いておきましょう。

私が「自分史(自叙伝)の書き方」をまとめています。冊子型の場合でも、書籍型の場合でもポイントを抑えておかなければ価値のある自分史にはなりません。ぜひ、自分史の作成を考えているなら、まずは最低限の知識を身につけておいてください。

自叙伝の書き方まとめ

自分史の製作費用は?

自分史の製作費に関しては、安いところで8~10万円前後で、冊子タイプ10部というところがあります。見た感じだと「これで継承されるかな?」というものばかりですが、単純なコストパフォーマンスは良いかもしれません。著者が生きている間くらいは保管されると思います。

ただし部数に関しては「10部」というのは少なすぎます。単なる(高額な)誕生日プレゼントのような軽い感じで作るなら良いと思います。正直、一般的な印刷代を考えると「10部」も「20部」もほとんど変わりませんので、追加発注をさせるために「10部」に制限していると考えられます。

さきほども少し書きましたが、冊子タイプは、お子さんから親御さん(著者)への誕生日プレゼントとして利用されることもあります。それくらい軽いノリのものなので、あなたの想いがそれで届くと思うのであれば利用しても良いかもしれません。

私のような「本を通じて伝えたい(残したい)」ことを意識するタイプの人には冊子型は合いません。ちゃんと時間をかけてでも、書籍型の自分史(自叙伝)を作ってください。将来、継承される自分史を目指していくためには、その見た目や内容を考えなくてはいけません。

せっかくお金を出して自分史を作るのなら、著者にとっても読者にとっても『価値のある自分史』にすべきだと思います。私はケチなので、無駄なお金を使いたくありませんから、執筆に時間をかけて、さらに継承されるだけの費用も支払うと思います。

もちろん、自分史を「作らない」という選択肢もあります。しかし、自分史や自叙伝を書きたいとか、残したいと思ったことがある人は、今のうちにやっておいた方が良いと思います。実際に考える力や記憶が失われてからでは、書きたくても書けない状態になります。

正しく作られた自分史とは、家族にとって価値のある本になります。それを作る時間や体力、金銭的な余裕があるときに行動しておいた方が良いと思います。実際に、今から書くのは難しいと後悔している人たちに数多く出会ってきましたので、そのような後悔のない選択をしてもらいたいと思います。

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