人生のどん底エピソードおすすめ本:書籍5選|壮絶な体験を味わいたい

みなさんの人生において“どん底”状態の経験がありますか?

こんなことを聞くこと自体意味がないでしょうか。悩みがないまま人生を送ってきた人なんていないと思います。

誰もが幸せになりたいと願っているでしょう。でも残念ながら人生には辛いことが多くて、心が折れそうになるときがあります。

そんなとき、役立つ方法の一つとして、人生のどん底から生還したエピソードを聞いてみることです。

今回の記事は人生のどん底から復活した、おすすめエピソード本を5冊紹介していきます。読むだけで前向きになれてしまう魔法の本たちです。

人生どん底なときこそノンフィクションのエピソードを知るべき

「あの人は人生楽しそうだな」「あの人は悩みなんてあるのかな?」

周囲で幸せそうな人を見るとこんな気持ちになることがありませんか?テレビを見ていてもそうです。タレントさんたちが楽しそうにしている姿を見ると、そのような疑問を持つときがあると思います。

果たして、今幸せそうにしている人たちは昔から苦労なく生きているのでしょうか。いいえそんなことはないでしょう。誰もが人に言えない苦労があると思います。人生は楽なだけの単純なものじゃないです。

堪えて、耐えて、苦労を克服して幸せになっている人たちがいます。そんな人生のどん底から這い上がって人たちの色鮮やかなエピソードを知ってみたくはないですか?

創作でなく実際に起こった話は自分に置き換えることができます。だからこそ、フィクションとは違いシンプルに響いてきます。圧倒的なディテールで書き込まれているのがノンフィクションの醍醐味ともいえるでしょう。

人生のどん底エピソードを体験できるオススメの本5選

人生のどん底から生還したエピソード系の本はたくさん出版されています。読んでみみたいと思っても、数が多すぎて何を選んでいいか迷ってしまうかもしれません。

ここでは最初から最後まで一気に読み進めることができる、おすすめの5冊を紹介していきます。

1)人生、死んでしまいたいときには下を見ろ、俺がいる。

村西とおる:著(祥伝社・2020年)

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要約

前科7犯、借金50億円、余命1週間。他にもハワイで懲役370年を求刑。波瀾万丈な人生を送っている村西とおる氏の波乱万丈エピソードと名言が詰まっています。壮絶な人生を送ってきた著者の言葉はどれも重いです。人並外れた根性と気力に驚き、心に響くフレーズが至る箇所にあり感銘を受けるでしょう。諦めないことの大事さを教えてくれる一冊。

批評

「人間の幸福とは災難に遭わないことでなく、どんな災難に遭ってもめげない力を持っていること」。冒頭に書かれていたこの言葉だけで著者の世界に吸い込まれていきました。

本書の特徴は文章を読ませるというよりは、名言語録集です。名言の文字が大きく、正味数十分であっさり読み終わります。これだけ聞くと薄っぺらに感じるかもしれませんが、名言一つ一つが本当に濃いです。酸いも甘いも経験している著者の言葉だからこそ胸に響いてきます。言葉使いが丁寧すぎて読み始めは違和感がありましたが、途中からそれも良いアクセントに変わってきました。読み終えるとやる気がみなぎってきました。文の最後に著者の名文句「ナイスですね」と書かれていますが、途中から心地よいフレーズになっていきました。
魔法のような一冊でした。

村西とおる氏は言葉使いが変なだけの人ではありませんでした。普通の人には真似の出来ない生き様で別次元の話に思えてしまいます。しかし彼の名言語録は心に刺さります。不思議な魅力があり、何度も読み直したくなるでしょう。元AV監督という偏見なしに誰にでもおすすめできる1冊。

2)アメリカ極悪刑務所を生き抜いた日本人

KEI:著(東京キララ社・2019年)

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要約

「ノートラスト・ノーワン」(誰も信じるな)。本書の作者であるKEI氏は、アメリカで重犯罪者が収監されるレベル5の刑務所に収監。ギャング同士の抗争や暴動に殺人。刑務官の腐敗で賄賂が当たり前の世界で10年以上生き抜いたドキュメンタリーです。誇張をせず淡々とした口調で語られていく様はリアルそのものです。一般人ではこのような体験をすることが100%できません。フィクションではない極上のノンフィクション。

批評

どん底系エピソードの本はリアリティがないと読んでいても、一気に冷めてしまいます。でも本書は違いました。アメリカの極悪刑務所でメキシコ人でないと仲間になれないチカーの(メキシコ系アメリカギャング)に家族として受け入れられました。その世界は私たちが住む世界とは180度違い大変興味深かったです。

あまりにも現実離れしているので、レビューを見ると「実話なのか?」というのも散見しましたが、日本人が一人で生き抜いたことは事実。アメリカの刑務所で日本人はたったの一人。それをイメージして自分は生き残れるか?そう考えたときの恐怖は尋常じゃないものでした。

メインのプリズン編は第4章と中盤以降なのですが、前半の、不良少年からヤクザ編も十分すぎる人生を送っています。フィクションの世界とは違う本物の世界を覗いてみたい方にはとてもおすすめです。ちなみに、作者のKEI氏は帰国後、真っ当なビジネスで成功を収め、少年少女を救済する団体を立ち上げて奉仕活動に勤しんでいます。

3)生き辛いOLですが自己肯定感を高めたら生きるのがラクになりました。

あかり*生き辛いOL:著/中島輝:監修(SBクリエイティブ・2020年)

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要約

ツイッターで20万人が共感。みなさんは生きることが息苦しいと感じたことがありませんか?自己肯定感を高めることで生きることが楽になります。心理学と著者の経験を元に漫画で分かりやすく丁寧に解説。

批評

冒頭で著者が鬱病で苦しんだ様子が漫画で描かれています。自己肯定感を実践したことで自分を嫌わないで生きることができ、穏やかな生活を送れるようになったと述べています。誰でも簡単にできる自分を信頼できる解決策を提示してくれています。この本はどん底から立ち直った面と自己啓発の側面を持っています。漫画と文章の交互で構成されているので気楽に何度も見直すことができます。

「いろいろなことが気になって落ち着かない」「ちょっとしたことで落ち込みやすい」と感じることはありませんか?著者は自己肯定感を足場と表現しています。足場がぐらつけばバランスが取れなくて崩壊してしまいます。自己肯定感が低くて悩んで鬱になった作者だからこそ、文面から優しさが伝わってきました。また自己肯定感の専門家、中島輝氏が監修しています。巻末付録で自己肯定感を高める「認知行動療法」の入門講座も付いていてボリューム満点なのも嬉しいところでした。生きづらさに対する対処法がとてもわかりやすく書かれていたので感動しました。

著者は寝たきり生活のどん底状態から、自己肯定感を実践することで病気を克服して社会復帰しています。自己肯定感を上げる方法やマインドが沢山書かれているので、パラパラ読み進めても参考になる項目が見つかると思います。メンタルで不安を感じている方におすすめしたい一冊です。タイトルや表紙をみると「女性向けかな?」と感じますが、老若男女問わず参考になる良書です。

4)100%の前向き思考―生きていたら何だってできる! 一歩ずつ前に進むための55の言葉

猪狩ともか:著(東洋経済新報社・2020年)

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要約

アイドルグループ「仮面女子」のメンバー、猪狩ともか。2018年4月11日に強風で倒れてきた看板の下敷きになってしまいました。緊急手術で命は助かったのですが、脊髄損傷で下半身不随。「生きていればなんでもできる!」彼女を前向きにしてくれた55の言葉。

批評

26歳で下半身不随。どれだけの絶望が襲う容易に想像できます。自分に置き換えてみてください。彼女と同じ目に遭ったら、前向きに生きていく自信がありますか?最初の方ではアイドル時代からエピソードが始まっていきます。アイドルで上を目指していて頑張っていた姿を知って上で事故を知ることで余計辛くなりました。この本で彼女の頑張る姿にどれだけの人が勇気を貰えたのでしょうか。読む人に生きる喜びを教えてくれます。

「もし靴ヒモがほどけて結びなおしていたら?」。著者のこの言葉はとても胸に刺さります。ちょっとだけ歯車がずれただけで人生が大きく変わってしまいました。 その反面、障害を負ってからの方が売れたとも語っています。下半身不随になったのも事実、アイドルとして売れたのも事実。ここの葛藤は著者には分かりません。正直1人の人間には重すぎる人生です。一つだけ言えるのはお世辞抜きで今を一生懸命生きている彼女はとても魅力的で尊敬できるということです。

猪狩ともかさんは18年8月、車椅子に乗りながらですが、アイドルとして見事復帰を果たしました。事故からわずか4か月で復帰をするには並大抵の努力では無理だったと想像できます。アイドルの本音や苦悩も書かれていて率直に素晴らしい本でした。内容が濃く55の言葉はどれも胸に響き、心から感動できる本です。芸能人の本だからスルーするのは非常にもったいないです。いろいろな人に読んでももらいたい一冊です。

5)僕は、死なない。全身末期がんから生還してわかった人生に奇跡を起こすサレンダーの法則

刀根健:著(SBクリエイティブ・2019年)

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要約

2016年9月1日から2017年7月20日の323日間に起きた奇跡の全記録。ステージ4の肺がんを宣告されても著者は諦めませんでした、「絶対に死ねない、死ぬわけにいかない」とさまざまな治療法を試してみます。その努力は実のならず、がんは全身に転移。全部をギブアップしたとき著者に奇跡が起こりました。

批評

手術も放射線治療もできない状態で抗がん剤治療をしても5年生存率は30%。こう宣告された著者の行動は生き残るために、代替医療やスピリチュアルに舵を向けることでした。医師のいうことを鵜呑みにせず克服するという強い意志が、生きたい活力になっていたのでしょう。ひたすら、治療法を模索して実践する記録。鬼気迫る行動は読む方も心が揺さぶられます。科学とスピリチュアル両点からの考察が興味深いです。

放射線治療を断り代替医療やヒーリングなどスピリチュアルに光を求めたけど良い結果がでませんでした。結局のところ、現代医学の治療が功をそうしたわけですが、それも込みでリアルを感じました。生死に関わる病気になったとき、自分だったらどうするか考えられます。諦めちゃダメだと実感させられますが、死を身近に感じたときの恐怖は本人にしか分からないでしょう。この本を読むことで勇気を貰える人たちはたくさんいると思います。壮絶な体験をした著者の言葉は深みを超えて凄みがありました。末期がんを克服したあとの人生観も非常に感銘を受けました。著者が到達した境地はそうそう経験することがないでしょう。

どんなに患者に寄り添う医師であっても患者はたくさんいる中の一人に過ぎません。著者は複数のセカンドオピニオンを受けました。生きるためにはそれぐらい積極的にならないとダメだというメッセージにも解釈できます。もし大病をしている人は今の病院の治療方法に疑問がある場合は躊躇せず次の治療法を探した方がいいかもしれません。奇跡は起こります。この著者が証明しています。

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まとめ

アウトローから病気ものまでバラエティに飛んだ本を紹介しました。誰にもおすすめできる最高の5冊です。

人生は波があります。どん底のときもあれば幸福なときもあります。今回紹介した本はそれを体験することができます。

今辛い状態であったとしても諦める必要はありません。なぜなら人生逆転は誰にでも可能だからです。

どん底からの復活劇は涙なしに読めないものなどあります。感情移入しながら読める特徴もあるので、映画や小説では決して味わえないエピソードを体験できます。

興味を持ったどん底エピソード本があれば、ぜひとも手にとってみてください。もしかしたら人生のバイブルになる一冊が見つかるかもしれません。