新刊「当事者中心の精神看護:脳科学・心理学的視点からの実践」

報道関係者各位
プレスリリース

2022年8月17日
玄武書房

新刊「当事者中心の精神看護:脳科学・心理学的視点からの実践」発売

人権擁護につながる精神医療の実現へ向けて

(プレスリリース主旨)
玄武書房は「当事者中心の精神看護:脳科学・心理学的視点からの実践」を8月12日に発売しました。
世界の精神医療は当事者の人権擁護を基本とするが、いまだ“治療”という名のもとに行動制限が主流となっている日本の精神医療を根本から見直すきっかけになる一冊です。

「当事者中心の精神看護:脳科学・心理学的視点からの実践」
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4909566651/
楽天:https://books.rakuten.co.jp/rb/17250727/

「当事者中心の精神看護:脳科学・心理学的視点からの実践」について

かつての精神医療では、深刻な人権侵害を伴う“治療”が行われてきた。
しかし、世界の精神医療は、当事者の人権擁護をベースにした『パーソナルリカバリー』へと転換してきている。

子ども期の虐待・逆境経験などのストレス反応障害は、精神疾患の発症と高い関連性がある。
それにより“ストレスに脆弱な脳になる”のであれば、逆に、当事者の価値観・主体性の尊重から獲得される信頼感などの社会的報酬の活性化によって“脳の回復を促進する”可能性がある。

このストレスの観点から考えれば、当事者の人生における意思決定、価値観、主体性を最重要視する『当事者中心の支援』が必要になる。
つまり、ヘルスケアの焦点を『病気』ではなく『ヒト全体』に当てることで、生物心理社会的モデルの実現につなげることができる。
実際に、世界では重症者でも地域で生活できているなどの成功例もある。

だが、わが国『日本』においては、いまだに行動制限を基本とする“治療”が常態化している。
精神疾患の当事者に過大なストレス負荷を与え、暴力が暴力を生む構造を生み出しているのが現状である。

本書では、精神看護師である著者が、臨床における疑問から、脳科学・心理学を中心とするエビデンスをつなぎ、人権擁護を基本とする精神医療が実現できることを示している。

<目次概要>

第1章 ストレス
1-1.ストレス脆弱性モデル
1-2.ストレスに対する生体反応
1-3.ストレスに関する脳の反応
1-4.長期のストレス負荷によるヒトの脳に対するダメージ
1-5.行動制限というストレス負荷
1-6.精神科看護師による管理的介入の弊害

第2章 価値観と主体性に基づく看護
2-1.パターナリスティックな治療から当事者中心の支援への転換
2-2.当事者中心の支援-ストレス予防からリカバリーまで
2-3.心理・社会学的スキル
2-4.科学的アプローチ
2-5.世界の当事者中心とする支援の広がり
2-6.パーソナルリカバリー
2-7.人権
2-8.アイヒマンの実験-権威への服従

第3章 精神科看護師の専門性
3-1.ストレス分野の専門性
3-2.これまでの精神科看護の中心理論-セルフケア理論
3-3.これまでの精神科看護の中心理論-精神分析理論

書籍概要

タイトル: 当事者中心の精神看護:脳科学・心理学的視点からの実践
著者  : 浅野暁子
価格  : 1,320円(税込)
発売日 : 8月12日
ページ数: 158ページ
仕様  : 14.8×21.0 cm
ISBN  : 978-4909566652
発行元 : 玄武書房
URL   : http://genbu-shobo.com

著者紹介:浅野暁子

1993年-看護師免許取得
2013年-愛知県立大学教育福祉学部教育発達学科卒
2015年-名古屋大学大学院情報科学研究科メディア科学専攻認知情報論講座修士課程修了
2015年から精神病院にて病棟看護師として勤務
現在-東京都立大学大学院人文科学研究科心理学教室博士課程在籍中

出版者概要

事業者名: 玄武書房
所在地 : 〒814-0113 福岡県福岡市城南区田島4丁目17-30
代表者 : 代表 秦 誠二郎
設立  : 2018年1月1日
事業内容: オンデマンド出版を主体に、専門書や学術書および自叙伝等を手掛ける。
URL   : http://genbu-shobo.com

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